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執筆者の写真大澤龍司

リゾートホテルが輝いていた時代があった ②

更新日:7月10日





《佐々木先生の得意な顔が今でも眼に浮かぶ》

「大澤君、白浜のマンションに行くか?」

と事務所のボス弁佐々木先生から声がかかった。

弁護士5年目、昭和55年ころだった。

白浜駅からタクシーでマンションに直行。

予め連絡をしていたのだろうか、

マンションの玄関には白いタキシードの支配人が待っていた。

タクシーから降りたとき、支配人が深々と頭を下げた。

「佐々木先生、いつもお越しいただき本当にありがとうございます」

その時、佐々木先生は本当に誇らしそうな顔をしていた。

一緒にいた私まで本当にいい気持だった。

その後、数回、連れて行ってもらったが、

その都度、部屋が変わったので、リゾートマンションだったのだろう。

あの頃のリゾートマンションは本当に値打ちがあった。

去年、白浜に行ったが、そのマンションは今でも残っていた。

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